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あすなろの軌跡

[第130回]
開催レポート(2019.05.25)

Kurokawa Yoji
黒川 洋司

株式会社良心塾 代表取締役

先日5月25日(土)、「第130回あすなろEXE」が開催されました!
講演者には、受刑者更生の支援教育に心血を注ぐ、(株)良心塾 代表取締役 黒川 洋司氏を招致。参加者は総勢約100名。

テーマは、
受刑者更生から学ぶ「人の啓発」「活かし方」「真の人材育成」とは?

暴走族、ヤクザの世界にも足を踏み入れ、犯罪と共に生きてきた半生から、現在は「良心塾」塾長として受刑者の自立支援に全力でぶつかり続けている、黒川氏からの熱いメッセージ。

そのメッセージをご紹介します。

ご講演中の黒川氏

ご講演中の黒川氏

良心塾とは?

経営理念

利益の最大化ではなく、人々や社会を脅かす貧困・教育・健康・技術・環境といった問題を解決すること。「虐待・再発防止」で誰もが笑って暮らせる社会に! 被害者も加害者もない社会に貢献する。

「再犯問題」とは?

日本の「再犯率」は先進国で
トップクラスの48%越え!
  • 無職者の再犯率は、有職者に比べ、約4倍
  • 再犯問題の解決で、社会問題の解決にも繋がる!
  • 無駄な税金の削減
  • 納税者の増加
  • 労働者不足の解消
  • 被害者の減少
職親プロジェクト
  • 全国の「協力雇用主」が実際に雇用している数は、全体の約4%弱という現実
  • 官民連携(日本財団×財務省)の再犯防止プロジェクト「職親プロジェクト」に取り組む。

黒川氏の半生

小学時代から非行の道へ

幼少期に父親の女性関係が問題で、両親が離婚小学生時代から、万引き、カツアゲに手を出し始める

暴走族・暴力団入り

中学から暴走族、そこから暴力団体に弟子入りそこで覚せい剤や暴力に手を染める

覚せい剤で見失った本当の自分

薬漬けの毎日で、鏡を見た自分に驚く。
20代半ばで団体を抜け出し、「けじめ」をつけ堅気の世界へ

今まで言われたことのなかった、
「ありがとう」の言葉
  • 30代前半、美容室経営から再起を果たす
  • お客さんに言われた「ありがとう」の一言で、心の変化が
  • 従業員から徐々に信頼を得られ、2号店、3号店と店舗が増え、経営が軌道に乗る

35歳、「くつ並べ」から始まる自己改革

35歳の時、母親が他界
  • 「後半生の人生はオカンに恥ずかしくない生き方をする」と決意
    でも、「どう変わっていいかがわからない…」とにかく、できるところから初めてみよう!
  • 色んな本を読み漁り、靴を揃えるところから始める
  • 稲森和夫氏の理念と盛和塾に出会う
今までの自己中心的な自分から、
「利他」の精神に出会う
  • 母親の死をきっかけに、下向きだった心のコップが上向きに
  • 周りの人たちの言葉が入るようになり、「社会貢献」を意識しだす

皆さんは「少年院出院者」に
どのようなイメージを持っていますか?

少年院にいる青少年の7~8割が
家庭崩壊をしている事実

少年院出院者の多くは家庭崩壊、支配的な親、虐待などの経験があり「愛情不足」を抱える若者が大半。ある意味では、幼少期に愛情を得られなかった「被害者」

現代の犯罪者は、「非社会的」
  • 1960年~2000年までの少年院出院者=『反社会的』
    例)ヤンキーの暴走・暴力行為、他人や社会に対する感情の発散
    ※親も責任を取り、少年が家庭裁判所に送られても身柄引受をした。
  • 2000年~現在=『非社会的』
    例)虐待や育児放棄で社会に適応できない、援助交際や窃盗、詐欺の受け子やキャッチ、感情の発散が自分で、自傷行為や自殺願望がある。
    ※親が引受拒否・親や身内がいない、親がいても更生できる環境ではない。

再チャレンジ実践道場『良心塾』の目的

黒川氏自身の経験を活かし、すべての子どもが「愛」されて育てる社会にする。

会の始まりは、まず乾杯から

会の始まりは、まず乾杯から

黒川氏と代表幹事の木村

黒川氏と代表幹事の木村

黒川氏の話を真剣に聞き入る参加者

黒川氏の話を真剣に聞き入る参加者

「良心塾に関わった若者全員が、虐待やネグレクトを幼少期に受けている」事実

「良心塾に関わった若者全員が、虐待や
ネグレクトを幼少期に受けている」事実

会の途中は、自由な名刺交換も

会の途中は、自由な名刺交換も

参加者同志で記念撮影

参加者同志で記念撮影

1990年より30年に亘る講演実績「あすなろEXE」発足の1990年より、30年に亘る120回以上の講演実績。テーマは経営や自己啓発、人生哲学、政治・経済、
国際情勢など多岐に渡り、
各界のプロ講師を招いての講演会です。

講演カテゴリー