【中小企業診断士試験 試験制度】第1次試験における科目合格パターンを教えてください。
中小企業診断士試験は、7科目という非常に広範な知識が問われるため、一度の試験ですべてを突破するのは容易ではありません。そこで重要になるのが「科目合格制度」です。これを戦略的に活用することで、数年かけて着実に合格への道筋を描くことができます。
これから学習を始める方に向けて、科目合格の仕組み、具体的な合格パターン、そして注意すべき「落とし穴」について、信頼できるデータと日々の学習計画を交えて解説します。
1. 科目合格の基本ルール
まずは、1次試験の合格基準を正しく理解しましょう。
- 1次試験合格: 7科目の総点数が60%以上で、かつ1科目でも40%未満がないこと。
- 科目合格: 満点の60%以上を得点すること。
- 免除の有効期間: 科目合格した科目は、申請により翌年度と翌々年度の最大2年間、受験を免除されます。
2. 具体的な科目合格の積み上げパターン
多くの受験生が実践している、3年かけて1次試験を突破する代表的なパターンをご紹介します。
【3年で1次合格を目指す道筋】
- 1年目: 7科目受験し、得意な3科目(例:経済学、運営管理、経営法務)で60%以上を取り科目合格する。全体では60%に届かず不合格だが、3科目の免除資格を得る。
- 2年目: 合格済みの3科目を免除申請し、残り4科目を受験。さらに2科目(例:企業経営理論、中小企業政策)に科目合格する。
- 3年目: 累計5科目を免除申請し、残りの2科目(例:財務・会計、情報システム)を受験して合格。
これにより、晴れて「1次試験合格」となります。仕事をしながら無理のない範囲で科目を絞って学習を進めることが可能です。また、他資格(公認会計士や情報処理技術者など)を保有している場合、最初から特定の科目が免除されるパターンもあります。
3. 注意すべき「落とし穴」と戦略的判断
科目合格制度を利用する際、知っておかないと数年の努力が水の泡になる注意点があります。
- 免除申請のし忘れ: 過去に科目合格していても、出願時に「免除申請」を忘れてその科目を再受験し、万が一40%未満(足切り)になった場合、他の科目が合格基準を満たしていても不合格となります。
- 1次合格後のリセット: 1次試験そのものに合格すると、それまでの科目合格による免除申請資格は消滅します。
- 全科目免除の申請: 3年目などで全7科目が揃った場合でも、自動的に合格にはなりません。受付期間内に「全科目免除」を申請し、手続きを行うことで初めて1次試験合格となります。
4. 合格を確実にする日々の学習計画
科目合格を戦略的に積み上げるためには、1,000時間の学習時間を効率的に管理する「ルーティーン」が不可欠です。
【具体的な日々のスケジュール例】
- 朝 (起床後30〜60分): 脳がクリアな時間に、前日の復習や暗記(穴埋め問題)を行う。
- 通勤中: KECオリジナルの「ロジックツリー」を暗唱したり、録音した講義音声を倍速で聴く。
- 夜 (就寝前): 「黄金の復習ルール」を実践。講義音声を聴きながら眠り、記憶を定着させる。
「最初は範囲の広さに絶望したが、1年目に3科目取れたことで『自分でもやれる』と自信がついた。2年目以降は残りの科目に集中でき、仕事との両立もスムーズだった」
(3年計画で合格した受講生の声)
はじめの一歩:あなたに最適なプランニングを
どの科目を先に攻略すべきかは、あなたのこれまでのキャリアや得意分野によって異なります。
KECの「無料個別ガイダンス」では、講師があなたの経歴を伺い、科目合格制度を最大限に活かした「あなた専用の合格ロードマップ」を一緒に作成します。
数年後の「診断士としての自分」を想像しながら、まずは今日、確実な一歩をここから踏み出してみませんか。



