実務補習の5日間・8日間コースの具体的な違いは何ですか?
中小企業診断士試験の第2次試験に合格した後に待っているのが「実務補習」です。これは、正式に診断士として登録を受けるために必要な、プロのコンサルタントとしての第一歩となる重要なステップです。
合格後の具体的なイメージを持つことは、学習のモチベーション維持に繋がります。ご質問の5日間コースと8日間コースの具体的な違いを、登録までの道筋や日々の計画、そして合格者の実体験を交えて詳しく解説します。
1. 実務補習の役割と「15日」のルール
中小企業診断士として経済産業大臣に登録するためには、2次試験合格後3年以内に、実務に従事した日数、または「実務補習」を受けた日数の合計が「15日以上」必要です。実務補習はこの要件を満たすための公的なプログラムです。
2. 5日間コースと8日間コースの具体的な違い
主な違いは、「受講費用」と「15日を満たすための組み合わせ」にあります。ご自身の仕事のスケジュールや予算に合わせて選択します。
| 項目 | 5日間コース | 8日間コース |
|---|---|---|
| 受講手数料 | 70,000円(税込) | 105,000円(税込) |
| 診断社数 | 通常1社 | 通常1社(より深く診断) |
| 登録までの道筋 | 3回受講(計15日)で完了 | 2回受講(計16日)で完了 |
※受講手数料は2024年度実績。その他、一気に3社分をこなす「15日間コース(210,000円)」も存在します。
3. 実務補習の具体的な進め方と日々の内容
5〜6人の受講生が1つのチームとなり、指導員の診断士のもとで実際の企業を診断します。
- 事前準備: 企業概要が届き、業界動向などを予習します。
- 1日目(グループ打合せ): メンバーと顔合わせし、経営戦略、財務、生産、営業などの役割分担を決定。
- 2日目以降(企業訪問・分析): 社長インタビューや現場調査を実施。夜遅くまで分析や報告書の作成を行います。
- 最終日(報告会): 完成した診断報告書を使い、社長の前でプレゼンテーションを行います。
4. 合格者の実体験:信頼できる道筋
多くの合格者が「2次試験本番よりもハードだった」と語る、実務補習のリアルな声です。
仕事との調整:
「実務補習は平日の日中に行われるため、会社を休むことが最大の壁でした。合格前から周囲に『合格したら休みます』と宣言し、理解を得ておくことが重要です」
一生の仲間(戦友):
「過酷な数日間を共に過ごすチームメンバーとは、合格後に診断士として活動する際の大きな財産となる深い絆が生まれます」
5. 初学者の方への学習アドバイス
実務補習で求められるのは、1次試験で学んだ「知識」を、2次試験で培った「思考力」を駆使して「具体的な助言」に変える力です。
KECで学ぶ「ロジックツリー」や財務の「フレキシブルボックス」といったメソッドは、試験合格のためだけではなく、この実務補習の現場でそのままプロのツールとして役立ちます。



