実務補習の報告会ではどのような発表をするの?
中小企業診断士試験の第2次試験に合格した後に待っている「実務補習」は、プロのコンサルタントとしての第一歩を踏み出す非常に重要なステップです。その総仕上げとなる「報告会」では、実際に診断した企業の経営者に対して、自分たちが作り上げた診断結果と改善策を直接プレゼンテーションします。
合格後の自分の姿を具体的にイメージすることは、日々の学習のモチベーションを維持する上で非常に有効です。実務補習の報告会がどのようなものなのか、そのリアルな様子を詳しく解説します。
1. 実務補習の報告会とは:プロとしての「真剣勝負」
報告会は、実務補習コースの最終日に行われます。5~6人の受講生が1つのチームとなり、指導員(現役の診断士)のサポートを受けながら、実在する中小企業を診断します。
報告会の主役は、その企業の経営者(社長)です。受講生は、数日間の現場調査や資料分析、議論を経て作成した「診断報告書」に基づき、提言を発表します。これは単なる演習ではなく、企業の未来を左右する可能性のある、プロのコンサルタントとしての実戦の場です。
2. 発表の具体的な内容
報告会では、企業の全体像を網羅する「総合診断」が基本となります。具体的には、以下の各機能について現状分析、課題の抽出、そして解決策をプレゼンします。
- 経営戦略・経営全般: 企業の強み・弱み、市場環境に基づいた将来の方向性。
- 財務・会計: 決算書に基づいた収益性や安全性の分析、投資判断の助言。
- 組織・人事: 従業員のモチベーション向上、人材育成、評価制度の提案。
- 営業・マーケティング: 新規販路の開拓、プロモーション、顧客満足度の向上策。
- 生産・在庫管理: 製造現場の効率化、リードタイム短縮、コスト削減の提案。
3. 合格者の実体験:報告会のリアルな舞台裏
先輩合格者たちは、報告会を「2次試験本番よりもハードだった」と振り返ることが多いですが、同時に大きな達成感を感じる場でもあります。
極限状態での準備:
睡眠時間を削ってまでチームで議論し、100ページに及ぶこともある報告書を作り上げます。チームで1つのものを作り上げるプロセスは、合格後の大きな財産になります。
経営者の反応:
真剣に考え抜いた提言に対し、社長から「腑に落ちた」「明日から早速取り組みたい」という言葉をいただけることもあります。これが診断士としての自信に繋がります。
4. 合格への道筋:日々の学習が「報告会」の武器になる
社長を納得させる力を養うためには、学習段階から知識を「使える形」にしておく必要があります。
- 1次知識の血肉化: KECの「穴埋め問題」での反復学習が、報告会での専門的な「共通言語」になります。
- ロジックツリーの活用: 独自の「知識応用ロジックツリー」は、社長の悩みを整理し、モレのない解決策を導く実務フレームワークとしてそのまま使えます。
- 財務の図解力: 財務が苦手な方でも、KECの「フレキシブルボックス(FB)」を習得していれば、現場で素早く正確な財務診断が可能になります。
5. 具体的な学習計画:未来の自分を見据えて
合格はゴールではなく、実社会での活躍が本番です。
- 通常期のルーティーン: 通勤時間での「ロジックツリー」暗唱や、就寝前の講義音声学習を徹底しましょう。これは試験対策であると同時に、コンサルタントとしての「語彙」を増やすトレーニングです。
- 個別カウンセリングの活用: KECでは講師が直接計画を作成します。「実務で活躍できる診断士になりたい」という想いを講師に伝え、最適なロードマップを描きましょう。



