実務補習の報告書の作成時間はどのくらい?
中小企業診断士試験の合格後、診断士として正式に登録するために避けて通れないのが「実務補習」での報告書作成です。合格後の実務がどの程度の負担になるのかを知ることは、長期的な計画を立てる上で非常に重要です。
結論から申し上げますと、実務補習の報告書作成には「相当な時間と労力」を費やすことになります。具体的な内容と合格者の実体験を交えて、そのリアルな姿を解説します。
1. 報告書のボリュームと作成時間の目安
実務補習で作成する診断報告書は、単なるレポートではなく、企業の経営全般を網羅した「総合診断」となります。
- ページ数: 最終的な報告書は、チーム合計で100ページに及ぶことも珍しくありません。
- 作成にかかる時間: 補習期間中は、日中の企業訪問や分析に加え、夜間も執筆作業に追われます。「寝る時間のほとんどを費やす」ほど過酷な作業になることが一般的です。
- 非開催日の作業: 実際に集まる日だけでなく、自宅での準備やドキュメント作成にも多くの時間を充てる必要があります。そのため、仕事の繁忙期を避けて受講するなどの計画性が求められます。
2. 具体的な作成プロセス(5日間コースの例)
日々の活動のなかで、どのように報告書が形作られていくのか、そのステップは以下の通りです。
- グループ打合せ: 役割分担(経営戦略、財務、生産、営業など)を決定。
- 企業訪問・インタビュー: 社長へのヒアリングを行い、現場の課題を抽出。
- 資料分析: チームで議論しながら、提供資料に基づき分析。
- 執筆: 定められたフォーマットに従い自分の担当パートを執筆。他メンバーとの整合性調整も重要。
- 報告会: 最終日に完成した報告書を社長の前でプレゼンテーション。
3. 合格者の実体験:報告書作成のリアル
多くの合格者が、この報告書作成を「試験本番よりもハードだった」と振り返っています。
極限状態の作業
「寝る時間もほとんどないほど大変だったが、チームで1つのものを作り上げるプロセスは代えがたい経験になった」という達成感が、その後の診断士活動の原動力になります。
実務とのギャップ
試験知識を、実際の社長に納得してもらえる「具体的な提言」に変える作業は想像以上に困難です。しかし、社長から「腑に落ちた」と言われた時の喜びは、プロとしての自信に直結します。
4. 日々の学習計画へのアドバイス
将来の報告書作成をスムーズにするためには、受験勉強の段階から「論理的な思考」と「知識の引き出し」を鍛えておくことが近道です。
- 「過去問徹底分析講座」での訓練: 自身の解答を論理的に説明する練習を積むことが、実務での報告書作成の土台になります。
- ロジックツリーの暗記: 1次知識を体系化した「ロジックツリー」を暗唱できれば、報告書を書く際に「切り口」に迷う時間を劇的に短縮できます。



