1次・2次上級コース (経験者コース)
コースの特長
advantage
1次試験対策を行いながら、2次試験対策についても万全の準備で行える。
disadvantage
1次試験対策の基礎的な理解が不十分になる可能性がある。
概要
合格目標 | 2026年1次2次総合コース ガイダンス資料[こちら] |
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受講期間 | 2024年12月-2026年10月 |
時間数 | 276時間 |
受講回数 | 全111回 |
受講料(税抜) | 入学金15,000円(税込16,500円) +280,000円(税込308,000円) ※教材費込 |
給付金 | 教育訓練給付金 |
定員5名 | 残り2名 |
フェーズ・講座内容
A:1次対策※A1・A3除く
A2:実力養成演習×27回
A4:実践演習×14回
B:2次基本
B1:2次基礎スキルマスター×2回
B2:ロジックツリー演習×6回
B3:2次基礎能力実践×10回
B4:2次解法マスター×8回
C:2次演習
C1:計算能力強化×9回
C2:過去問徹底分析×9回
D:2次直前
D1:事例Ⅳ徹底攻略×11回
D2:過去問徹底演習×15回
12月開講日[平日クラス12/9(月)][週末クラス12/14(土)]
12月開講日[平日クラス – ][週末クラス12/21(土)]
A:1次対策
すべての基礎となる1次知識・スキルをしっかりと習得します。
企業経営理論×5回
財務・会計×5回
運営管理×4回
経営法務×3回
経済学・経済政策×4回
経営情報システム×4回
中小企業経営・政策×2回
原則的に、基本講義を2回終えるごとにその2回の学習範囲について「過去問完全マスター(同友館)」を使用して実施します。基本講義を受講した週に「すべての肢の正誤を判断させる負荷の高い演習」を行うことで自分の理解が不足している部分が認識されるとともに記憶が強化されます。
また、カリキュラムに従い計画的に復習をすることになりますので、初心者に起こりがちな「講義についていくのに必死で復習を疎かにする」危険を強制的に回避します。
講義の進め方:原則
01A1:基本講義① 月曜日
02A1:基本講義② 水曜日
03A2:実力養成演習① 木曜日
企業経営理論×2回
財務・会計×2回
運営管理×2回
経営法務×2回
経済学・経済政策×2回
経営情報システム×2回
中小企業経営・政策×2回
GW後から開始します、KECカリキュラムの基本的な考え方として「コア論点」の完全理解を図ることがあります。コア論点を実力で取り切ることができれば、2肢までに絞れる問題や手も足も出ない難問を含めて確率的に合格点を取ることは決して難しくありません。
過去問題には二度と出ない悪問も多く出題されていますが、GW明けの直前期にそのような問題を解くことは合理的ではありません。そこで、過去問題から選りすぐった良問の演習・解説で盤石な基礎力の確立を目指します。
B:2次基本
2次試験対策の基礎力となる「1次試験知識を2次試験で活用する能力」と「読解力」「思考力」「記述力」を習得します。
5つの能力の内3つの基礎力を養成
計算力知識力記述力思考力読解力
ねらい
KECは、2次試験合格には「知識力」「読解力」「思考力」「記述力」「計算力」の5つの能力を過不足なく有することが必要であると考えます。5つの能力のいずれか1つを欠いても合格は遠ざかります。この講座ではその内「読解力」「思考力」「記述力」の基礎を学習します。
進め方
読解力については、与件文に現れるヒントのパターンを概説し、過去問題の与件文を見ながら解答への関わりを解説します。思考力については2次試験において最重要なロジカルシンキング、その中でも必要度の高い「フレームワーク思考」「MECE」「ロジックツリー」について解説します。
記述力についてはそもそも「何故分かりにくく読みにくい文章が生まれるか」の原因を、例えをベースに考え「読みやすくわかりやすい文章の基本(形式的原則)」を確認します。
単元/主要内容
①/経営戦略②/組織・人事③/組織・人事④/マーケティング⑤/マーケティング⑥/生産管理
ねらい
2次試験に必要とされる1次試験知識を重点的に復習します。よく「1次試験に合格したのだから知識は十分である」という話を耳にします。しかしこれは大きな誤解であり、鵜呑みにすることは非常に危険です。マークシート方式の1次試験では「知っているかどうか」が問われるのに対し2次試験では「使いこなせるかどうか」を問われます。更に1つの知識の有無が不合格に直結する恐ろしさがあります。そもそも求められている質の水準が違うことを十分意識して、試験の対策を立てる必要があります。
進め方
KECでは「知識応用フレームワーク」といった”負荷の高いトレーニング”を行うことにより、本番で100%引き出せる「知識力」を養成し、更に2次試験の解答に「どのように知識を活用するか」を「過去問題」を素材に解説します。例えば「事例Ⅱ」と、「事例Ⅰ・Ⅲ」では必要な知識の「解答への応用のされ方が違う」ことをご存知でしょうか?
非常に重要な視点であり「合格への勘所」の一つなのですが、このあたりの理解が不足している(そもそも問題意識がない)受験生が多く、また今までは「センス」で片付けられていた所かもしれません。とにかく、自身の「知識そのものの不足」と「知識を応用する力の不足」を初期に洗い出しておくことは合格への必要条件であると考えます。
ねらい
2次基礎スキルマスター講座の実践応用編という位置づけになります。「読解力」「思考力」「記述力」を本試験レベルに引き上げます。
進め方
読解力:2次試験の与件文には過去から連綿と続く「読解のポイント」や「手がかりになる記述のパターン」があります。本番の短い時間の中ではいかに早く正確にこれらの記述を捉えられるか否かが合格答案作成の前提条件となります。読解のポイントを解説した上で、そのポイントが過去問題でどのように表現されているかを見ていきます。
思考力
実際のビジネスの現場ではラテラルシンキングやクリティカルシンキング等も必要となりますが、この試験に限ってはロジカルシンキングが鍵になります。
その中でも特に必要とされる「フレームワーク思考」「MECE」「ロジックツリー」について、本試験解答の過程でどのように利用されるか過去問題を使い演習を行います。
記述力
すべての力が揃っていても受験生と試験委員との接点は答案だけです。しかし、普段パソコンに頼り切っている方も多くなっており、内容はともかく非常にわかりにくい文を書く方も大勢いらっしゃいます。KECでは、実際の2次試験答案解答例を見ながら「どこがなぜ悪いのか」「どう直せばよくなるのか」を論理力の観点からも併せて演習、解説を行います。
平成24年事例Ⅲの解答分析
Q.解答例A~Cの各設問について、下記の視点のうち、Ⅰどの視点に問題があるかを選択し、Ⅱその問題点を説明してください。
【視点】
ア.設問に対する答えになっているか
イ.因果は正しいか
ウ.与件文と離れていないか
エ.主語と述語が整合しているか
オ.設問間の整合性はとれているか
カ.その他
単元/主要内容
①/事例Ⅰ②/事例Ⅰ③/事例Ⅰ④/事例Ⅰ⑤/事例Ⅱ⑥/事例Ⅱ⑦/事例Ⅱ⑧/事例Ⅲ⑨/事例Ⅲ⑩/事例Ⅲ
ねらい
2次試験には「事例共通(事例Ⅳは少し特殊)の考え方や解法」と「各事例毎の独特の考え方や解法」が存在します。またケアレスミス防止のためのリスクマネジメントも重要になります。2次試験の会場において合格答案作成に利用できるものは「1次知識」「与件文」「設問文」「フレームワーク」の4つだけです。また、事例毎に、解答に求められている考え方や解答作成過程には、大きく、はっきりとした違いがあります。本講座ではそれぞれの事例別に把握しておくべき特徴や傾向を概説した上で上記4要件を使用していかに題意を外さない合格答案を作成するかを解説します。
進め方
最初の2回では事例共通の解答方法を解説し、併せて試験委員対策等を行います。 その後3回から8回では事例別の「フレームワーク」「事例によるクセ」「過去から一貫して問われている事」等と「解答の実際的な手順」を説明します。偶数回では実際に過去問を解いて頂き、グループで解答を検討の上、講師が解説を行います。
単元/主要内容
①/総論②/解答フロー③事例Ⅰ対策④/事例Ⅰ演習⑤/事例Ⅱ対策⑥/事例Ⅱ演習⑦/事例Ⅲ対策⑧/事例Ⅲ演習
C:2次演習
過去問演習、ディスカッション、計算演習トレーニング等により、2次対策の実力を養成します。
ねらい
2次試験に対応した「計算力」を高めます。2次試験の中でも事例Ⅳは他の事例と違い計算力が求められます。また他の受験生も十分な準備をしてくるため、事例Ⅳで一定の得点を上げることは合格の必要条件となります。KECでは独自のFBメソッドを使い、頻出で差の出やすい分野を戦略的に攻略することで他の受験生から頭一つ抜け出すことを目指します。
進め方
事例Ⅳは他の事例と違い出題範囲が集中しているため対策の方向性がわかりやすいことが特徴です。(もちろんこの事は「対策が簡単である」ということを意味しません)
KECの対策は頻出5分野「経営分析」「CF計算書」「CVP」「NPV」「企業価値」を中心に、①合格を争うレベルの受験生なら確実に得点するであろう「経営分析」「CF計算書」「企業価値」は確実なものにし、②頻出かつ最も差のつきやすい「CVP」「NPV」ではKEC独自のFBメソッドを使いこなすことにより他の受験生との差別化を図ります。経営分析では解法の解説の後演習を行い、指標選択の根拠についてグループディスカッションをしていただきます。他の分野についてはFBの使い方の解説と演習が中心となります。
単元/主要内容
①/FBの使い方②/CVP③/NPV④/CF⑤/R&R⑥/企業価値計算⑦/経営分析Ⅰ⑧/経営分析Ⅱ⑨/総合演習
ねらい
他の国家試験同様、過去問題の徹底した研究は合格への最短距離であるとKECは考えます。本試験問題の演習を通じて2次基礎スキルマスター講座で学習した「読解力」「思考力」「記述力」を実践強化します。
進め方
この講座の内容は大きく2つに分かれます。1つは事例ⅠからⅢについて実際の過去問題について、あらかじめ自宅で時間の制約を設けず解答を作成し、それを授業に持ち寄り、講師が立ち合いの下、受講生同士のグループで討議します。解答が分かれたり、難問といわれる問題について何を根拠にその解答に到達したかを議論し、グループごとの結論を出していただき、最後に講師の見解と解説を行います。
2つ目は解答例の分析です、1問につき3~4題の解答例を示し、その中での優劣を判断するトレーニングです。分析の基本は「比較」にあります。解答例を漫然と読むのではなく分析し優劣をつける作業を行う過程で「1次知識の応用の仕方」「してはいけない間違いのパターン」「採点者の立場に立った答案の評価」等、知識力・思考力・記述力の総合的強化を図ります。
単元/主要内容
①/事例Ⅰ②/事例Ⅰ③/事例Ⅰ④/事例Ⅱ⑤/事例Ⅱ⑥/事例Ⅱ⑦/事例Ⅲ⑧/事例Ⅲ⑨/事例Ⅲ
D:2次直前
8月の1次試験終了以降を2次試験直前期と位置付け、5大能力「読解力」「思考力」「記述力」「知識力」「計算力」をバランスよく徹底習得し、本試験問題で対応できる実践力を養うと共に、2次試験特有の解答テクニックも習得します。
ねらい
事例Ⅳは他の事例と違い計算問題が存在するため受験生の得点差が開きやすい科目です。また苦手意識を持つ受験生も多く事例Ⅳの得点のみが低く不合格になるケースも多く見られ、受験する側にとって怖い所でもあります。KECの独自メソッドであるFBを使い「頻出分野の完全理解」と「事例Ⅳに対する絶対の自信」を持って頂くことを目指します。計算能力強化(C1)より難易度が高い問題を繰り返し解く練習を重ねていきます。
進め方
本講座では実力向上に資する「レベルの高い良問」を「FBを使って解くトレーニング」を行い真の計算力向上を目指します。また過去問の中から頻出論点が高い分野を絞って、演習・解説を繰り返し行い、与件を読み解く力の向上を目指します。
単元/主要内容
①/CVP②/CF③/NPV④/R&R⑤/企業価値計算⑥/経営分析Ⅰ⑦/経営分析Ⅱ⑧/総合演習Ⅰ⑨/総合演習Ⅱ⑨/総合演習Ⅲ⑨/デリバティブ
ねらい
過去問の重要性を否定する人は少ないでしょう。しかし「私は過去問をしっかり分析したし正解も自信を持って理解している」と言い切れる受験生はどれくらいいるでしょうか?過去問について「やったつもり・解ったつもり」の人が多いのではないかと思います。2次解法マスター講座に続き、本講座では「過去問」を演習する事による「応用力」の強化を図ります。
また、KECでは受講生間の「ディスカッション」を重視しますが、それには理由があります。個人の頭の中にはそれぞれ「過去の経験」「性格」「遺伝」「受けた教育」等により問題に対処するための「認知構造」(本来の学術的意味とは少し異なります)が確立されています。そして、重要なことはその「認知構造」は自覚できず、他からの指摘を受けないと認識できないという事です。他の受験生と討議し他の答案に触れる事によって「自分の強みや弱み」「勘違いや思い込み」を認識し、思考を合格のベクトルに合わせていきましょう。「自分の事は他と比較しないと解らない」ことを実感されると思います。
進め方
各事例を5回ずつ取り組み、全5回の内、奇数回の3回については、授業中に本試験と同じ80分で問題を解答して頂き、指定した問題についてグループ討議の上、グループで出した結論を発表して頂きます。本試験の「80分でのタイムマネジメント」と「限られた時間における難問への対処法」等、実践演習に力点を置きます。偶数回の2回については、あらかじめ指定した過去問を自宅で解き、それを授業に持ち寄り、グループ討議をしながら、制限時間を考えずに純粋に深く問題の正解を追及します。更に解答を書き直しの上、再度提出して頂きます。
実力の向上には「時間内に不合格とならない答案を書き切る訓練」も重要ですが、「深く徹底的に過去問を掘り下げる事」も極めて重要です。全ての回でグループ討議発表の後、講師が解説の上、解答例を配布します。優秀答案や特徴のある答案については選択の上、お名前を伏せてコピーし、配布します。これを十分検討することにより、「自分とは違う解答への考え方」や「表現法」「ありがちな間違い」等を幅広く学ぶことができます。
単元/主要内容
①/事例Ⅰ②/事例Ⅰ③/事例Ⅱ④/事例Ⅱ⑤/事例Ⅲ⑥/事例Ⅲ⑦/事例Ⅳ⑧/事例Ⅳ⑨/事例Ⅰ⑩/事例Ⅰ⑪/事例Ⅰ⑫/事例Ⅱ⑬/事例Ⅱ⑭/事例Ⅱ⑯/事例Ⅲ⑰/事例Ⅲ